2015年発行「ふでばこ」
ふでばこ32号 特集「すり鉢 日本料理発展の具」 (2015年11月30日発行)
- 目次
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- ■ 特集「すり鉢 日本料理発展の具」
- 塗師屋のすりこ木遣い「奥能登の山に遊ぶ」
- 平安から江戸の出土品でたどる「すり鉢の歴史」
- 「すり鉢の食文化」 料理復元・奥村彪生
- 辻調さんに学ぶ「すり鉢の基本」
- 「すり鉢をつくる」石見・元重製陶所
- 宮崎と岐阜に郷土の味をたずねる「すり鉢紀行」
- 江戸の浮世絵にみる「すり鉢尽くし」
- 「私の一品」
・核桃酪(くるみ汁粉)
・サラダ・マシュイーヤ
・鶉鍋 - 「オリーヴとスパイスと」 南仏とパリ、すり鉢の旅
- ■ すり鉢の友「薬研」を訪ねて
- ■ 美しい写真と和文・英訳併記で語り継ぐ日本文化 ふでばこアーカイブス。第10回は「赤絵細描」。九谷焼の福島武山さんの工房にて、極細の筆先から千変万化に繰り出される美しい文様の数々を見せていただきました。
- ■ 椅子を知る旅 Ⅰ デンマーク編
- 好評連載
- ■ ここ掘れニャンニャン/甲斐美都里
- ■ 手とその周辺/坂本光三郎
- ■ 夢は実現する/橋本勇夫
- ■ 京の美学 日本の心/千總コレクションより 加藤結理子
- ■ 美ら島便り/辺銀 道
消えてなくなる道具といわれ半世紀近くたつ「すり鉢」ですが、使う頻度こそ減ったものの、全国の郷土料理には、なくてはならない道具として健在です。その土地々々、四季折々の恵みを存分に味わい尽くすためには、必需品ともいえる道具です。とはいっても、狭い日本において、それほど食材や調味料が違うわけではありません。しかし、それでいて、各地各様な料理が今に伝わり愛されるのは、すり鉢の成せる技なのです。しかもそれは、調理学や栄養学的にもかなったものです。調味料のバリエーションを増やし、食感の変化をもたらせ、そして何より、木の実や胡麻から油を摂り、鳥や魚の骨からカルシウムを摂る。これらをすり鉢がすべておこなうわけですから、理にかなった経済的な道具なのです。だからこそ、消えてなくなるはずの道具が厳然とつくられ、またそれによって伝統食が残ってきたのです。一方、日本以外にもすり鉢は存在します。しかし、その鉢にはすり目がありません。それでいて「母親の味」のための大切な道具だといいます。気候風土や習わし、はたまた民族が違えど大切な道具・すり鉢。どうかご覧ください。
「ふでばこ」は、お近くの書店でお求めいただけます。また、こちらのショッピングページでもご注文を承っております。ぜひ、お手にとってご覧ください。
- ふでばこ32号 特集「すり鉢 日本料理発展の具」
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価格:1,800円+税
<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】となります。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコDM便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。
ふでばこ31号 特集「辨當」 (2015年5月25日発行)
- 目次
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- ■ 特集「辨當 ハレの食のかたち」
- ケ・ハレの構造
- 辨當前史・糒と兵糧
- 辨當箱とその周辺
- 辨當三題
その一 江戸の料理本から再現した花見の重詰
その二 芝居見物と辨當今むかし
その三 江戸の道中食と明治に始まる駅辨物語 - 京のおもてなし文化を支える仕出し屋さんのお辨當
- ■ 丸太の弁当 筏の弁当
- ■ 美しい写真と和文・英訳併記で語り継ぐ日本文化 ふでばこアーカイブス。第九回は「うすはり」です。歪みがなく、まるで空気を持つかのような、その極薄・極上のグラスは、かつて電球をつくっていた技術から生まれました。
- ■ 南ドイツの旅 ファンタスティック街道をゆくⅡ
- ■ 好評連載/清游/京の美学 日本の心/手とその周辺/ここ掘れニャンニャン/食いしん坊の道具案内/夢は実現する/美ら島便り
春になると、本屋さんにはお弁当の本がたくさん並びます。同じころデパートの地下では、お花見のお弁当が百花繚乱のごとく売られるのも毎年のこと。日本人ほど弁当に手をかける民族はいないとされ、obentoは海外でも称賛の的となっています。私たちはなぜ、こんなにも弁当にこだわるのでしょう。 そのルーツは、ハレとケという日本古来の世界観にあるという話を、民俗学者の神崎宣武先生にうかがいました。それは稲作中心の農耕社会におけるもので、ふだんの生活がケ、田植え祝いなどのまつりがハレ。堅実で単調なケばかりが続くと、だんだん活力が失われてきてしまうので、時々にハレを挟んで活性化したのだそうです。ハレの日は、ふだんは御法度の酒やご馳走でハメをはずすことこそが大事だったのだとか。江戸の庶民にとっては花見もれっきとしたハレの行為。だからこそありったけのご馳走を重箱に詰めて、桜の名所へと繰り出していったのですね。 驚いたことに、本来は花見にも豊作祈願の意味があったのだとか。その詳細は本誌でご覧いただくことにして、ともかく、日本の習俗と食がいかに深く結びついているかをあらためて知ったことでした。
「ふでばこ」は、お近くの書店でお求めいただけます。また、こちらのショッピングページでもご注文を承っております。ぜひ、お手にとってご覧ください。
- ふでばこ31号 特集「辨當 ハレの食のかたち」
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ふでばこ30号 特集「書具」 (2015年1月15日発行)
- 目次
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- ■ 特集「書具 想いを伝える道具」
- 葦ペンから万年筆まで 書具の歴史
- 万年筆のパイオニア/ウォーターマンとセーラー万年筆
- 鉛筆初めて物語/ファーバーカステルと三菱鉛筆
- 書くことの楽しさを知るパリのミュゼとブティック
- 鉛筆と私/織田憲嗣さん 伊藤恵さん
- 私と書具/宇田川悟さん 大原千晴さん 角田光代さん 趙海光さん 吉村作治さん
- 書くことは考えること/パリの小学生
- ■ 帽子からペン先へ/書くための技術は、かぶるための技術から始まった
- ■ 美しい写真と和文・英訳併記で語り継ぐ日本文化 ふでばこアーカイブス。第七回は「筆をつくる」です。毛を選び抜き、組み合わせ、束ね揃えてゆく―――日本の筆はこんなにも繊細な仕事でつくられていました。
- ■ 好評連載/清游/京の美学 日本の心/手とその周辺/ここ掘れニャンニャン/食いしん坊の道具案内/夢は実現する/美ら島便り
フランスには「よく書けるということはよく考えられるということだ」という言葉があります。『パンセ』のブーレーズ・パスカルが遺したとの説もある、よく知られた言葉です。初めて目にしたとき、まさにそうだと膝を打ちました。 そのフランスはパリの小学校に、万年筆での筆記授業に熱心な先生を訪ねました。その道40年というベテランの女性の先生で、「ラテン文字をきちんと美しく書くのにもっともふさわしい筆記具は万年筆です」と言います。生徒たちが書き綴ってゆくその文字は、小学2年生とは思えない綺麗な字。作文力の高さにも驚かされました。まさに「よく書けることはよく考えられること」なのです。 その子どもたちに、日本の筆で漢字を書く体験をしてもらったところ、大盛り上がり。とはいえ、はしゃいだり騒ぐ子は一人もいません。墨を磨る匂いに「心が落ち着く」とさえ言い、筆先をいたわるように一文字一文字書く姿に、「書く教育」がいかに子どもたちの心技に影響を与えるかを深く感じ入ったことでした。
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- ふでばこ30号 特集「書具 想いを伝える道具」
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