2009年発行「ふでばこ」

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ふでばこ 20号(2009.9月発売号)

目次
  • ・ 特集「タカキのパン」
  • ・ 今日のおやつは、甘食パン!
  • ・ 2つのメゾンの2つの泡
  • ・ 広島のもうひとつの粉文化 お好み焼き
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ 手とその周辺/坂本光三郎
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 女神たちの台所/検見崎まこと
  • ・ 京の美学 日本の心/泉要次郎
  • ・ ここ掘れニャンニャン/甲斐美都里

「タカキのパン」は、被爆間もない広島で創業し、今は「アンデルセン」や「リトルマーメイド」といったブランドを広く展開するベーカリー。おいしいパンづくりを通じて、食の楽しさと美しい暮らし、豊かな人生を提案するという、ユニークな経営方針を持っています。それを支える企業理念と、理念を具現化する店舗運営や人材教育のようすなど、総110ページでお届けします。

今回の特集は「タカキのパン」です。

「タカキのパン」と聞いてすぐにわかる方は、広島のご出身かもしれないですね。被爆から間もなく「タカキのパン」として創業し、今は「アンデルセン」や「リトルマーメイド」といったブランドを展開しているパン屋さんなんです。そのお店にはいつも焼き立てのおいしそうなパンが並び、あれこれ迷いながらトレーにとり、買い物を楽しむお客様でいっぱいです。
この「焼き立てパン」を「自分でトレーにとる」光景、今ではあたり前になりましたが、これを日本で最初にはじめたのが「アンデルセン」と「リトルマーメイド」なんです。1970年代の初めのことでした。当時の製パン技術と機械設備、社会通念からは、とてもむずかしいことでしたが、“パン本来のおいしさを味わい、たのしんでいただくことが、消費者の食はもちろん、人生をとても豊かにする”と、数々の難題に取り組んで実現したのです。さらにすごいのは、苦労して得た技術を独占せずに公開したこと。おかげで日本中の町から町へ焼き立てパン屋さんが出来、おいしいパンがとても身近な存在になったんです。
アンデルセンのもう一つの「はじめて物語」は、デニッシュペストリーの発売。1959年、創業者の高木俊介さんがデンマークを初めて訪れたときに出会い、そのおいしさに感動して、何とか日本に紹介したいと大奮闘した結果、生まれた商品なのでした。
パンという食べ物を通じて送られてくる、その大切なメッセージを全110ページにわたってお伝えします。

特集以外にも、懐かしの甘食や広島名物のお好み焼きのこと、はたまたシャンパンの入門記事など、今号は「食文化」の話題が豊富です。

ふでばこ 20号

価格:1,800円+税

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<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】をお選びください。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコメール便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。

お知らせ

ふでばこ・発行日変更のお知らせ

「ふでばこ」はお陰をもちまして発行から丸5年、この9月今号で20冊目となりました。数々のお励ましにあらためて感謝を申し上げます。

これまで季刊誌として年4回発行してまいりましたが、次号より年2回、春と秋の発売へ変わることになりました。 特集記事のボリュームをさらに拡大し、これまでより丹念な取材と編集を心がけて、あらたにお目にかける所存です。次号発行は2010年春となります。21号は4月25日、 22号は10月25日の発売予定です。

すでに年間購読をお申し込みいただいておりますご購読者様には、21号以降のお取り扱いについて別途弊社よりご連絡差し上げます。真に勝手な言い分で恐縮でございますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。どうか引き続きのご愛読を賜りますよう、心からのお願いを申し上げる次第です。

今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。 株式会社白鳳堂

ふでばこ 19号(2009.6月発売号)

目次
  • ・ 特集「あぶら」
  • ・ 石垣島ラー油 美味の秘密
  • ・ 美味しい油揚げにはわけがある
  • ・ ワインツーリズム
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ 手とその周辺/坂本光三郎
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 女神たちの台所/検見崎まこと
  • ・ 京の美学 日本の心/泉要次郎
  • ・ ここ掘れニャンニャン/甲斐美都里

灯りの燃料として、人類とは火にもならぶ長い付き合いをもつ「あぶら」。その歴史やあぶらにまつわる文化、菜種や綿実、エゴマなどのさまざまな原料の紹介、脂肪酸を解析する「あぶら」と栄養のお話、各地で頑張る心ある生産者さんのルポルタージュ、そして京都に200年続く油屋さんの商いぶりのことなど、総90ページでお届けします。

今回は「あぶら」の特集です。

人類と火の関係はよく語られる話ですが、その陰には「あぶら」もありました。火を保ち、より明るく輝かせるためには「あぶら」が欠かせないからです。木や魚、獣の脂にはじまり、やがて木の実や草の種から搾りとるように。おなじみの菜種油が登場するのは江戸時代で、用途はもっぱら灯火だったのですって。この頃は水より安いとさえ言われる「あぶら」ですが、昔はたいへんな貴重品でした。てんぷらが流行するまで、食品として「あぶら」を口にすることはほとんどなかったんですね。それが明治に入って100年とちょっとで「あぶら」を使わない料理のほうがめずらしくなりました。料理に使う「見えるあぶら」だけでなく、食材に含まれる「見えないあぶら」もいっぱい。おせんべいや和菓子にだって、「あぶら」はけっこう使われているんですよ。
取材をしていて驚いたのは、原料のほとんどを輸入にたよっていること。日本の食糧自給率の低さはご存知のとおりですが、「あぶら」の原料に限ると、なんと6%以下という数字。胡麻にいたっては、99.95%は輸入です。胡麻油って私たちが大好きで、いまや和食にも欠かせないものですのに、ね。

それ以外にも、「あぶら」って、実は知らないことだらけではないでしょうか。いわゆるサラダ油の原料は何? とか、どうやってつくられているのか、とか、あぶらって本当に太るの? などなど。この特集では、90頁にわたって「あぶら」のトリビアをお届けします。
また、美味しい油揚げのお話や、あの「石垣島ラー油」の物語も。ふでばこにはちょこちょこと登場している「石ラー」がついに、生産者のペンギン夫妻とともに、その全貌をあらわします。

ふでばこ 19号

価格:1,800円+税

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ふでばこ 18号(2009.3月発売号)

目次
  • ・ 特集「あか」
  • ・ だるま
  • ・ 朱墨
  • ・ 美濃の挑戦
  • ・ リモージュ、そしてフランス
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ 手とその周辺/坂本光三郎
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 女神たちの台所/検見崎まこと
  • ・ 化粧筆のはたらき/春色メイクに、ビギナーズセット

日本人にとって特別な色、あか。その云われ・原料や色のバリエーション・あかの建築史・あかをカタチにする接着剤の話・あかと縁の深い土地――高野山と岡山県吹屋への旅紀行など、総90ページでお届けします。

今回は「あか」、赤い色の特集です。

あかと聞いて、何を思い浮かべますか? イチゴ、薔薇、ポスト、夕日、鳥居、はたまた警報機etc. 美味しそう・情熱的・キケン!・お目出度いなどなど、アグレッシブなイメージがあるのではないでしょうか。あかはなぜか私たちをとても惹きつける色。一説によると人間の心の奥底には「あか=太陽・火・血=生死を決するもの」のイメージが焼き付いているから、あかを特別な色として認識するのだそうです。神聖なもの、目立たせたいものをあかくする風習・習慣は、そこからきているのですね。
そして古来、「あか色」のモトは何だったかといえば、鉱物や植物、虫なんです。代表的なのは辰砂(しんしゃ)。地中の水銀がイオウと反応すると真っ赤になるんですが、辰砂はそうして生成された硫化水銀という鉱物。掘り出した辰砂をこまかくすり潰したものを、膠(にかわ)や漆(うるし)といった接着剤と混ぜて、建物や器に塗ったわけです。すごいのは、そうした鉱物にはたいがい防腐効果もあること。日本には、奈良時代から残る木造建築が約30棟あるのですが、それら(大きなお寺が中心)は、ほぼ全てがあかく塗られていたもの。モノをあかくすること=神聖視させること&腐りにくくすること、だったんですね。今やあか色もカンタンに合成できるようになりましたが、鉱物や花、虫を集めて採っていた時代は大変でした。あかの色料は、金にも匹敵する金額で取引されたそうです。歴史・原料の解説・あかをカタチにする接着剤のはたらき・あかの建築史……そんなこんなのお話を集めて、あかの本性と日本人との関りを考えたのが今回の特集です。あかをめぐる旅紀行「高野山」と「岡山・吹屋」の2本も必見! なぜ高野山があかに絡むのか? それはぜひ本を手にとってご覧ください!

縁起物として欠かせない達磨さんのこと。書画のプロが愛用する朱墨のことなど、あかいネタは他にもあります。また、昨秋美濃で行われたあるアートプロジェクトのレポートや、ふとしたことからフランスのリモージュと取引を持ったある日本人ビジネスマンから寄せられた随想録など、ちょっと変化球もある今回の「ふでばこ」です。

ふでばこ 18号

価格:1,800円+税

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