2007年発行「ふでばこ」

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ふでばこ 13号(2007.12月発売号)

目次
  • ・ 特集「吉乃川」―――― 國酒に映る日本の四季
  • ・ 錫でできた酒器「ちろり」
  • ・ 一升瓶物語
  • ・ 家訓――心を伝える
  • ・ 菊花蒔絵化粧筆箱
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ ポリタンク/坂本光三郎
  • ・ 香の道具つれづれ/麻布香雅堂 山田眞裕
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 新・女神たちの台所/検見崎まこと
  • ・ 化粧筆のはたらき/化粧ヂカラがアップする道具

新潟で460年続く酒蔵「吉乃川」の仕事を、蔵人みずから手がける原料の酒米づくりから、真冬に行われる伝統の大吟醸仕込みまで、一年をかけて取材。春夏秋冬にわたる酒造りのすべてと、蔵元が大切に守り伝える歳時記を、日本が誇る文化としてとらえます。美味しい飲み方や当主自慢の清酒ベースのシチュウなども必見の、総86頁の特集です。

今回の特集は「吉乃川」という新潟の酒蔵の仕事です。 吉乃川は460年も続く、日本でもっとも古い蔵のひとつです。

清酒造りを取材して思ったのは、これはお米の個性を一粒ごとに見極め、無数の微生物をコントロールする、すごい技術の集積だということ。そこに自然の仕業が重なって、この国ならではのお酒が生まれるのです。 また、お酒は日本の四季とともにあるんだなぁ、とも。造るには季節ごとの仕事があり、飲むにも四季折々の愉しみ方があります。それは、私たちの先祖が経験したさまざまな苦労と、祈りや感謝の中で次第に形づくられてきた、ものづくりと暮らしの智恵の結晶と言えましょう。

吉乃川の蔵人(蔵で働く人)は農家でもあります。蔵人みずからお米をつくり、そのお米を持ち寄って、田んぼが雪で覆われる冬場にお酒を造るのです。原料のお米は、苗のときからたっぷりと愛情を注がれ、大切にお酒に醸されている―――ふでばこは今回、お米を育てるところから、冬場の大吟醸仕込みまで、お酒造りのすべてを一年をかけて取材しました。ふつうは他人を入れない、蔵の心臓部である麹室(こうじむろ)や、仕込み以外のお話でも蔵元のお正月風景や美味しい飲み方など、話題が満載です!

13号では他に、お酒を美味しくするとされる錫の酒器や、ビンのリサイクルシステムと絡み合う一升瓶の今昔物語、それから、白鳳堂社長が輪島塗で誂えた、蒔絵の化粧筆箱が出来上がるまでの3年間と、その箱が伊勢の神宮に奉納される様子などをご紹介します。

いずれの取材でも、ものづくりに携わる方たちの意気に打たれるとともに、私たちができること、しなければならないことについて、深く思わずにはいられません。伝統とは? ホンモノとは? よりよく、愉しい暮らしとは? 今日もまた、ひとつひとつたずね歩いています。

ふでばこ 13号

価格:952円+税

購入はこちらから

<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】をお選びください。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコメール便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。

ふでばこ 12号(2007.9月発売号)

目次
  • ・ 特集「型」
  • ・ 砂糖のはたらき、利かせどころ
  • ・ 家訓――心を伝える
  • ・ The Story of the Working People
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ ホッチキス/坂本光三郎
  • ・ 香の道具つれづれ/麻布香雅堂 山田眞裕
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 化粧筆のはたらき/万能チーク筆のすすめ

型、と聞いて何を思い浮かべますか? 見わたせばチョコレートから携帯電話まで、私たちの生活は、型があってはじめてつくれるモノであふれています。そもそもは、金属を溶かしてカタチにする必要に始まったと考えられる「型」。古代メソポタミアに始まる歴史から、菓子の木型や琉球紅型の型紙といった、日本の美を生み出すさまざまな型を、使い手の技とともにご紹介します。明治チョコレートの新製品情報や、江戸の粋にあふれる手ぬぐいや鯛焼きの型も含めた、総84頁の特集です。

ふでばこ12号が出ました。

今回の特集は「型」です。 型、と聞いて何を思い浮かべますか? 型モノといえば大量生産の安モノ、というイメージがあるかもしれませんが、けっしてそうではありません。たとえば茶の湯の釜の場合ですと、釜の材料は手では触れない溶けた鐵ですから、鋳型を使います。鋳型づくりは、それ自体をつくるために何種類もの型を使い、数ヶ月もかける精緻な仕事なのですが、そうやってつくり上げた鋳型はたった1回しか使えません。完成した釜を取り出すには、鋳型を壊すしかないからです。見わたせばチョコレートから携帯電話まで、私たちの生活は、型があってはじめてつくれるモノであふれています。そもそもは、金属を溶かしてカタチにする必要に始まったと考えられる「型」。古代メソポタミアに始まる歴史から、茶の湯の釜、菓子の木型や琉球紅型の型紙、京唐紙の板木といった、日本の美を生み出すさまざまな型を、使い手の技とともにご紹介します。ユニークな型の開発に力を入れる明治チョコレートの工場訪問や、江戸の粋にあふれる手ぬぐいや鯛焼きの型も。さまざまな型ワールドをおたのしみ下さい。

12号では他に、すこやかなお産と先進の医療、ホテルのようにくつろげる空間を提供しようと、日夜奮闘する京都のある産婦人科医の仕事をご紹介します。

いずれの取材でも、ものづくりに携わる方たちの意気に打たれるとともに、私たちができること、しなければならないことについて、深く思わずにはいられません。伝統とは? ホンモノとは? よりよく、愉しい暮らしとは? 今日もまた、ひとつひとつたずね歩いています。

ふでばこ 12号

価格:952円+税

購入はこちらから

<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】をお選びください。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコメール便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。

ふでばこが考える道具たち展

場所:日本橋三越本店 本館5階リビングステージ
期間:6月5日(火)から6月11日(月)まで

季刊誌「ふでばこ」で今までに取り上げた素晴らしい道具の数々を、みなさまに実際に手に触れてもらい、その魅力を感じていただきたい。そんな気持ちが具体的なカタチになった“「ふでばこ」が考える道具たち”

今年はさらに内容が充実。今回ご紹介するのは。
■昨年も大好評だった、大分産白竹を丹念に面取りしきっちりと編み込んだ「別府クラフト協同組合」の竹篭
■耐熱なのに目にも鮮やかな色合いの「能登島ガラス工房」のガラスの器
■丁寧に作りこまれて鉄にムラがなく、シンプルで美しいデザインが現代生活にマッチする「釜定」の南部鉄器
■伝統と技術に裏打ちされた確かな仕事で、軽くて丈夫で扱いやすい「興石」の京指物。
■国産クヌギ材から丁寧に作られ、良質なものを選り分けた「増田屋」の茶の湯の炭
■本物の天然香木の香りを雑味なくそのまま味わうことができる「麻布香雅堂」の香
■包み結ぶ日本文化の結晶である水引の、本来の姿にこだわってつくられた「千と世水引」の水引

いずれも、「ふでばこ」が自信を持っておすすめする、暮らしに潤いをあたえる素晴らしい道具たちです。もちろんその場でご購入いただけます。

また、会場ではトークショーも行われます。
 6月9日(土)午後2時 甲斐美都里さん 「器を繕うということ」
 6月10日(日)午後2時 山田眞裕さん 「香のたのしみ、香のたしなみ」
「ふでばこ」誌上でおなじみの方々に、道具にまつわる楽しいお話をしていただきます。

日本橋三越本店にて、みなさまのご来場をお待ちしております!

ふでばこ 11号(2007.6月発売号)

目次
  • ・ 特集「ガラスのうつわ」
  • ・ アルザス、浅草。そして丸の内「レストラン大宮」物語
  • ・ 家訓――心を伝える
  • ・ my collection 「その名はジークフリート」
【連載】
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ 世界遺産の酒・テキーラ/坂本光三郎
  • ・ 香の道具つれづれ/麻布香雅堂 山田眞裕
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 化粧筆のはたらき/至上の夏肌をつくる
  • ・ 柿澤一氏と大宮勝雄の新・和味教室「米酢orワインヴィネガー」

夏といえばガラスのうつわが目にうれしい季節。店には、とりどりのグラスやボウル、ピッチャーが並びます。が、今は気軽に買えるガラスも、ちょっと前までは、とても貴重なものでした。どういう歴史をたどって、今日のガラスがあるのか、薩摩に肥前、京都、青森、能登、東京などに、生産者や使い手を訪ねながら追ってみました。総72頁の特集です。

今回の特集は「ガラスのうつわ」です。日本のガラスといえば、ガラスの風鈴や金魚鉢、カキ氷皿などが思い浮かびますね。あるいはラリックやバカラといった、はなやかなクリスタル―――人間国宝や有名な作家さんも多い陶磁器の世界とくらべて、いくぶん、西洋にリードされている感があるかもしれません。ガラスも陶磁器も、原料は「大地」。そもそも地球規模でみると、最古のガラス文明をもつメソポタミアなど、西方ではガラスの原料が採れやすいのに、日本や中国などの東方の土砂は、ガラスよりも陶磁器をつくりやすいという大きな要因がありました。とはいえ、そこは日本。弥生時代に遡る昔より、この国ならではの見事な発展を経て、今日に至っています。
この特集は、薩摩切子や肥前びーどろ、かつては電球をつくっていた東京の工場や、能登島のスタジオ・ガラスといった各地の工房・工場のルポを通じて、日本がたどってきた歴史と、ガラスという素材の魅力を紹介します。

この他に、「レストラン大宮」が初の支店を東京の新丸ビルに出す奮闘記、(これまで「繕人」を連載してこられた)甲斐美都里さんの猫コレクションも必見! 新しい連載としては、千家十職釜師・大西清右衛門さんの「清游」がはじまります。

ふでばこ 11号

価格:952円+税

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ふでばこ 10号(2007.3月発売号)

目次
  • ・ 特集「和の紙」
  • ・ 水辺の散策 コペンハーゲン
  • ・ 家訓――心を伝える 語り手・錣山親方
  • ・ my collection チター
【連載】
  • ・ 繕人/甲斐美都里
  • ・ 金の匙 銀の匙/角田光代
  • ・ 悠久の美学/吉村作治
  • ・ 家という大きな道具箱/趙 海光
  • ・ 居場所のある音/イッセー尾形
  • ・ ウォーターフォードクリスタル/坂本光三郎
  • ・ 香の道具つれづれ/麻布香雅堂 山田眞裕
  • ・ 夢は実現する/橋本勇夫
  • ・ 化粧筆のはたらき/ハイライト活用術
  • ・ 新・柿澤一氏と大宮勝雄の新・和味教室「おにぎりorサンドイッチ」

推古天皇の時代から脈々と受け継がれてきた日本の紙漉き。代表的産地である土佐、美濃、越前の紙漉きをたずねて、原料から紙が漉き上がるところまで追いました。また、金箔づくりや文化財の修復など、和紙が欠かせない仕事から見た機能性も。総72頁の特集です。

今回の特集は「和の紙」です。あえて「和紙」としなかったのは、その言葉の定義があいまいで、さまざまな誤解を生んでいるからです。和紙というと、厚みのムラやシワがあったり、生成り色で、押し花が挟まっていて――――といったイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。でも、手漉きであっても真っ白い紙もあれば、同じ厚みでピシッと揃った紙もある、といいますか、用途にあわせ、求められる機能に相応しくつくるのが本来の姿。日本画の重い顔料に耐える、発色がよく厚手の紙もあれば、国宝の掛け軸を補強する、透けるように薄くてしかも強い紙もある、といったように、日本の文化を根底から支えてきた素材として紙を捉えたいと考えました。
手漉きには、他に代えがたい特徴がありますが、和紙のよさを生かした機械漉きもあります。いずれの場合でも大切なのは、和紙づくりの本質である、「原料繊維の性質を損なわない」こと。それが「千年もつ紙」になりうる条件なのです。

10号では他に、水上バスでめぐるコペンハーゲン案内や、40台を超えるチターコレクションのお話など。また日本料理の柿澤一氏さんと洋食の大宮勝雄さんが、一つのお題へそれぞれに向き合う料理の新連載が始まります。

いずれの取材でも、ものづくりに携わる方たちの意気に打たれるとともに、私たちができること、しなければならないことについて、深く思わずにはいられません。伝統とは? ホンモノとは? よりよく、愉しい暮らしとは? 今日もまた、ひとつひとつたずね歩いています。

ふでばこ 10号

価格:952円+税

購入はこちらから

<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】をお選びください。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコメール便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。