2010年発行「ふでばこ」
ふでばこ 22号(2010.10月発売号)
- 目次
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- ・ 特集「人形」
- ・ 人形町で焼いていたから「人形焼」
- ・ 日本のおどり 「菊の会」畑 道代物語
- ・ ふでばこアーカイブス「vol.2 櫛まつり」
- 【連載】
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- ・ 手とその周辺/坂本光三郎
- ・ 夢は実現する/橋本勇夫
- ・ 京の美学 日本の心/泉要次郎
- ・ ここ掘れニャンニャン/甲斐美都里
人形の起源と発展の歴史を振り返り、日本人にとって人形とは、どのような存在であったのかを探ります。その理想的な姿として、人間国宝・林 駒夫さんの人形づくりと、京都の伝統を色濃く残す暮らしぶりを12か月にわたって紹介。また京雛の名工たちや、伏見の土人形、博多祇園山笠や富山・城端の曳山祭など、各地に人形の「名品」をたずね、その魅力と日本人との深い関わりを再認識する、総134ページの大特集です。
今回の特集タイトルは「人形」です。人形と聞いて、どういう姿を思い浮かべるでしょうか。ある人はお雛様、ある人はビスクドール、あるいはアニメキャラクターのフィギュアという人もいるかもしれません。どういう人形であっても、私たちはそれを傷つけないよう、とくに顔を大切に思うものです。「人の形」は、それだけ尊い存在となるのですね。
かつて人形は、お守りの役目をしたり、神様が宿るものとして、節句やお祭りに欠かせない存在でした。それが人形の「本来の姿」だとしたら、知らずにいるのも残念です。ぜひそれを見知っておきたいと、訪ねた先は京都在住の人形作家、林 駒夫さん。林さんは「桐塑人形」という分野で人間国宝である人形制作の第一人者です。しかも京都の伝統や宮中の仕来りに通じ、それを踏まえた暮らし方を実践している方。今回特別に、林さんの人形づくりの精緻な技と、風雅な12か月を、じっくりと一年半をかけて取材しました。そこから見えてきたのは、人形本来の幸福な姿と、伝統の根っこを理解する面白さと大切さ、そして昔ながらの生活の智恵の数々―――せっかく日本という国に暮らすのなら、知っておきたいことばかりです。肩肘張らず、でも姿勢は正して生きてゆきたい、そんな想いにさせてくれる、林さんとの出会いでした。
このほかにも、富山県城端の曳山祭や福岡の博多祇園山笠、京雛の名工や伏見の土人形など、各地の人形もご紹介。また日本舞踊の継承と発展に命をかけた一人の女性の物語、日本髪のすばらしさを伝える「櫛まつり」のことなど、日本の美の心がたくさん詰まった22号です。
- ふでばこ 22号
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価格:1,800円+税
<ご注意>こちらの商品の決済方法は【代金引換“以外”】をお選びください。尚、ふでばこ各号のみお買い上げの際は、クロネコメール便にて郵便受けへの投函となりますので、配送日のご指定は承れません。ご了承ください。
ふでばこ 21号(2010.4月発売号)
- 目次
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- ・ 特集「交易之品」
- ・ 国民的おやつ、都こんぶ
- ・ 新企画!ふでばこアーカイブス「vol.1 輪島塗」
- 【連載】
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- ・ 手とその周辺/坂本光三郎
- ・ 夢は実現する/橋本勇夫
- ・ 京の美学 日本の心/泉要次郎
- ・ ここ掘れニャンニャン/甲斐美都里
日本人はどのような船とルートで、何を商ってきたのかをふり返り、今日にまで及ぶその恩恵を再認識します。交易品の中でもとくに「昆布」に着目。それが伝播したルートといきさつ、各地に根付いた昆布料理を訪ね歩きます。京都の瓢亭さんでお聞きしたおだしのお話、沖縄の名物料理クーブイリチー、永平寺伝承の揚げ昆布の物語など、私たちの祖先の知恵と情熱に感謝したくなる総116ページの特集です。
今回の特集タイトルは「交易之品」です。
なんだかもったいぶったタイトルでごめんなさい。要するに「何を手に入れたいがために、いかなる交易をしてきたのか」を知る特集なんです。いつの時代も私たちは、欲しいモノ・欲しがるヒトがあればそこへ出かけてゆきました。私たちは縄文の昔から船を造り、航路を開拓し、時には政治を動かしながら壮大な「物々交換」をしてきたのです。世の中を動かすのは、良くも悪くも人間の限りなき物欲なんですね。そうしたモノの流れを追うなかで、経済が発展し、文化が伝播する過程が見えるのではないか―――そう考え、格好の例として取り上げたのが「昆布」。その交易ルートである「北前船」の寄港地を訪ね、昆布が産地の北海道から北陸を伝って、京都・大阪、そしてはるか沖縄まで運ばれたいきさつと、食文化として根ざしていったようすを探りました。また昆布を専門に商う敦賀の「奥井海生堂」では、日仏の三ツ星料理人を唸らせる秘蔵の昆布を取材。ふだん何気なく口にしている昆布のすごさに目覚め、いっそう美味しく食べる、そういうお楽しみのある特集です。
また今号から「ふでばこアーカイブス」と称して、過去の取材を再編集した英語のページをつくりました。第1回目は「輪島塗」。日本文化の素晴らしさを海外へ発信してゆくために、また日本人として知っておくために、活用していただけたら嬉しいです。
- ふでばこ 21号
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価格:1,800円+税
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